確定申告するなら「e-Tax」
確定申告はe-Tax
日本は電子政府の推進を掲げていることもあり、最近では様々な行政手続きの場面においてもIT化が進められていますが確定申告についても例外ではありません。わざわざ納税地の税務署に足を運ぶことなく、自宅や事務所のパソコンから必要なデータを入力して送信すればその場で済まされ、またその入力にあたっても分かりやすく正しく入力しやすいように工夫され改良されるなど大変便利なものになっています。そうはいうもののe-Taxで確定申告をするためには事前準備が必要です。
利用のための準備
まず公的個人認証サービスのサイトから「利用者クライアントソフト」をインストールしましょう。これはe-Taxに限らず他の行政手続きにおいて電子申請を行う際にも同じく共通して使用するソフトであり、電子証明書を利用するためのものです。そもそもデータのやり取りだけで複雑で面倒な行政手続きがたとえ遠隔地からであっても済ませられるのはとても便利なものですが、その反面そのデータの送信者がそもそも本当に申請者自身であることを証明する必要が生じます。その証明の信頼性を担保するものが現在のところこの電子証明書というわけです。
開始届出書の提出
次に、これからネット上で送受信するデータがそもそも国税庁から送信されているということを証明するための「ルート証明書中間証明書」をインストールします。また確定申告するためにはe-Taxのサイトを利用しますがポップアップブロックを防ぐためにあらかじめ使用するパソコンには信頼済みサイト登録ツールを使って信頼済みサイトとして登録しておきましょう。
更にe-Taxの利用のためには事前に最寄りの税務署に対し「電子申告納税等開始届出書」を提出し、サイトのログインに必要な「利用者識別番号」の発行を受ける必要があります。しかし、紙の書類を提出しなくてもe-Taxのサイト上からの手続も可能となっています。
「確定申告書等作成コーナー」
こうして準備が整ったらようやく申告書のデータを入力できます。e-Taxのサイトにログインし「確定申告書等作成コーナー」を開いて、このブラウザソフトに必要なデータを入力していきます。この段階では入力途中のデータを保存したり、あるいは前年までの過去のデータを読み込んで、それを利用しつつ新しい申告書を作成するなどといったことも可能です。もちろんここで作成した「確定申告書」は、そのままデータで提出することができますが、この「確定申告書等作成コーナー」で作成したデータを紙に印刷しそれを税務署へ提出するということもできます。
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