必要な環境を揃えよう
フリーランスの武器
フリーランスとしての第一歩を踏み出すためには、どうしても社会的にも知名度の無い自分という存在を世の中に知らしめる必要があります。今も昔もフリーランスになるために早まって仕事を辞めてしまう前に、人脈をできるだけ広げておき独立後には人づてに地道に紹介を獲得して行くというのが顧客開拓のための常套手段なのはよく知られているところでしょう。しかしせっかく高度ネットワーク化時代を迎えつつある現代においてインターネットを利用しない手はありません。
Webやメール
今では誰もが気軽にWeb上で情報を発信することができ、やり方次第では世の中に少なからぬ影響を与えることもあります。従って自分自身のWebサイトを立ち上げてその中で自分の人となりや仕事に対する姿勢や能力を表現することは、フリーランスとして活躍する上で大きな武器になるのです。また大企業に限らず、今ではメールは不可欠なビジネスツールです。新旧を問わず取引先と円滑かつ迅速なコミュニケーションを実現するためにもメールアドレスを取得しておくと良いでしょう。そのアドレスはあくまでビジネス用ということがはっきりと分かるよう、できれば屋号のついた独自のドメインのものを使用するとさりげなく印象も良くなります。
肩書き
会社という組織を離れると肩書きが無いという不安を覚えるものかもしれません。それは初対面の相手にとっても同様といえます。もちろんフリーランスであるため部長や課長といった役職名を付けることはなくても、例えばグラフィックデザイナーやシステムエンジニアなど自分自身の業務内容や立場をはっきり示すための肩書きを名乗ることはできます。名刺やメールの署名を一目見てそれと分かるような肩書きは、特に初対面の相手に対して有効と言えます。
名刺
フリーランスの活躍の場はどこで見つかるか分かりません。そこで人と出会った時にはそれがいつどこであれまずは名刺を渡して自己紹介をするという地道な努力の積み重ね、偶然の連鎖によってその後のキャリアを紡ぐことになるかもしれないのです。第一印象が重要であるのは何も就職や転職の面接の場だけではありません。むしろフリーランスの場合にはいついかなる時もチャンスにつながると信じて、短時間でも良い印象を残すことができるようできる限りのことをする必要があります。名刺はそのままゴミ箱行きにならないように、例えば文字のポイントや書体やテキストの位置やデザインなどを読みやすいよう工夫したり、あるいは顔写真や似顔絵を入れて相手の記憶に残りやすいように工夫するなどしてみましょう。
すぐに役立つTips集
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記帳処理はクラウド会計ソフトを使おう
フリーランスエンジニアが面倒な入出金の記帳を一部自動処理できれば負担を軽く済ませるには、クラウドサービスの会計ソフトが便利です。記帳処理はためればためるほど大変になるので、こまめにつけるのがコツです。クラウドならソフトをインストールするなどの手間も不要で、インターネットさえつながればいつでもどこでも空いた時間に帳簿付けができます。月々の費用負担も小さく始められるサービスも増えているので、使いやすそうなものを選んでさっそく使ってみましょう。
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契約で注意すべき点とは
フリーランスエンジニアが自分の身を自分で守るためには、予期せぬトラブルを防ぐ手立てを契約内容に盛り込む方が良いでしょう。フリーランスになれば案件毎に契約を結ぶこともでてきます。クライアントによって内容も様々でしょう。フリーランスは会社員と違い誰も守ってくれることはありませんので、自分である程度契約に関する内容が理解できるよう知識を身に付けておきましょう。契約を交わした後になって自分が思っていたのと違ったと主張しても遅いのです。
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基本はエージェント活用
フリーランスエンジニアが独力で顧客開拓に挑むよりも、営業活動をエージェントに任せるという選択も有効です。特にフリーランスになりたてであれば実績も無い状態でしょう。仕事を依頼するクライアントも本当にこのエンジニアに任せてよいか不安になるものです。エージェントはクライアントとの信頼関係もあり、そのエージェントからの紹介ということで受注がしやすくなるメリットがあります。エージェントを使って受注した仕事を実績とし、今後の活動に活かすことも可能になります。