陥りがちな間違いとは
フリーランス1年目の罠
社会的にも心理的にも比較的独立開業へのハードルの低い欧米諸国とは異なり、いまだ保守的な傾向の根強い日本において一念発起してフリーランスになるためには様々な準備が必要です。それでもフリーランスに実際になって初めて知る現実というものも少なくないものです。会社勤めの身であれば当たり前の環境であったものも、フリーランスになれば一つ一つ自分の手で獲得しなければならなくなります。その第一は自分自身の仕事に対する対価であるのかもしれません。会社に勤めていれば会社の業務として仕事をする以上、雇用契約に定められた賃金を定期的に得ることは当然の権利です。しかしフリーランスの仕事の多くは案件ごとにクライアントとの間で交わす契約によって定められるのであり、会社という後ろ盾を持たないフリーランスにとってその交渉は決してた易いものではありません。
同じように仕事を獲得しようと奔走している競争相手が世の中に大勢いる中、社会的な信用も無く仕事の依頼がいつあるとも知れない不安に苛まれながら毎日を送るうちにいつしか気弱になってしまい、目先の仕事を獲得するためにはやむを得ず自分を安売りしてしまうというのも心理的には十分理解できることでしょう。しかしそれが一度基準になってしまえば、それ以上に単価を上げることが非常に難しくなるのは自明のことであり自分の首を自分で絞める結果となってしまいます。
自由から怠惰へ
フリーランスは自由である分、自分自身を厳しくコントロールする必要があることをつい忘れがちです。会社勤めであれば上司や同僚など他人の眼もありそれなりに規則正しい生活や仕事のリズムを保っているのが、フリーランスになった途端、誰の眼も気にする必要のない気楽さから知らず知らず怠惰に流れてしまうとルーズな生活から抜け出せなくなってしまいます。
またフリーランスは個人事業主であるためクライアントから得られる収入から経費を差し引いて税金を納めなければならないのですが、案外会社勤めの感覚が抜け切らずにいるとどんぶり勘定で生活してしまいがちなのです。更にフリーランス1年目であればそうそうすぐには仕事を獲得できるわけもなく、時間は十分に有り余っているのに勉強もせずにダラダラと過ごしているとその後のキャリアで雲泥の差が生じることになるのです。
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すぐに役立つTips集
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記帳処理はクラウド会計ソフトを使おう
フリーランスエンジニアが面倒な入出金の記帳を一部自動処理できれば負担を軽く済ませるには、クラウドサービスの会計ソフトが便利です。記帳処理はためればためるほど大変になるので、こまめにつけるのがコツです。クラウドならソフトをインストールするなどの手間も不要で、インターネットさえつながればいつでもどこでも空いた時間に帳簿付けができます。月々の費用負担も小さく始められるサービスも増えているので、使いやすそうなものを選んでさっそく使ってみましょう。
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契約で注意すべき点とは
フリーランスエンジニアが自分の身を自分で守るためには、予期せぬトラブルを防ぐ手立てを契約内容に盛り込む方が良いでしょう。フリーランスになれば案件毎に契約を結ぶこともでてきます。クライアントによって内容も様々でしょう。フリーランスは会社員と違い誰も守ってくれることはありませんので、自分である程度契約に関する内容が理解できるよう知識を身に付けておきましょう。契約を交わした後になって自分が思っていたのと違ったと主張しても遅いのです。
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基本はエージェント活用
フリーランスエンジニアが独力で顧客開拓に挑むよりも、営業活動をエージェントに任せるという選択も有効です。特にフリーランスになりたてであれば実績も無い状態でしょう。仕事を依頼するクライアントも本当にこのエンジニアに任せてよいか不安になるものです。エージェントはクライアントとの信頼関係もあり、そのエージェントからの紹介ということで受注がしやすくなるメリットがあります。エージェントを使って受注した仕事を実績とし、今後の活動に活かすことも可能になります。